久しぶりの更新になってしまいました。カンボジアは卒業シーズンとなっています。卒業式を前に、乳幼児に手足口病が流行してしまいました。幼稚園、小学校は卒業式を待たずに、教育省のお達しで全校学校閉鎖となりました。

教員養成校では・・・

先週と今週に立て続けに解剖実験でした☆どちらも1年生が、模擬授業として実施しました。先週は魚の解剖。生徒が何とか授業らしきものをしていたのですが、CPのデトは結局我慢できずに、実験に入る前にしゃべり始めてしまいました・・・。「なんで、授業案はちゃんと書けているのに、授業ができないの!!!!」とお説教が始まってしまいました。きっと、授業を見ながら私がデトに言ったコメントがよくなかったのかも。彼女なりに精いっぱい指導しているのに、上手にできてないと否定してしまったからかしら・・・。「授業案と授業は異なるもの」「生徒が上手にできないのは、生徒のせいではなく指導者のせい」「予備実験を生徒にやらせる時間をとる」といったことは、経験しながら学んでほしいな。

その日の午後は、維管束系について。食紅水を吸わせたブーゲンベリアを用いた観察。デトは来ず・・・。妊娠中+夫が盲腸?で入院と大変なので、代わりに生徒を見守り。あいかわらず、唐突な授業展開。授業後に、導入とはどんなものなのか?や長時間かかる実験の場合は、どうしたらいいだろうなど生徒から言葉を引き出しながら話をしました。
で、今週は豚の心臓の解剖。授業直前に、デトが授業者の生徒相手に解剖をして見せたので、今回はまあまあ。結局途中でデトが授業を乗っ取ってしまってはいましたが。

 

結局、この実験がデトとの最後の実験になってしまったかも・・・。来月からは長期休暇!!新学期からは、すぐに産休なので、おそらく帰国まで会わないかも。1年半で、全く実験ができなかったデトが、生徒に模擬授業をさせれるレパートリーをいくつか作れたのは成果だと自負してます。まあ、課題は多すぎるけど、彼女自身が自分であれこれやっていくうちに工夫していけるんじゃないだろうか?

残り半年は、もう一人のラッシャーに全力を注ぎます。彼女はいまだに生徒に実験指導をしたことなし・・・。すごーく授業は上手なのだけれども・・・。がんばろう。

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書きたいことは多いけど、今の一番の関心事項!!

カンボジアに来た当初、日本で大学に行っていた頃も感じていたこと。

「教科教育法って何を教えたらいいのだろう??」

配属先の中学校教員養成校の生物地学クラスでは、生物学と生物教育法、地学と地学教育法が大半の時間を占めるカリキュラムになっている。でも、生物学や地学の授業では、中学校高校の各教科の授業をもう一度やっているのみ。教育法においては、生徒が授業案を書いて、模擬授業をすることが中心。その中でされる授業は、あくまで教科書の内容を繰り返すようなことが多い。

現在、実施してきている実験を取り入れた授業も、中学生・高校生を対象とした授業をそのまま学生たちに実施している。確かに、経験したことのない学生たちばかりなので、効果はあると思うが…。

大学の時に一番印象強い教科教育法は、指導案の理論と書き方が明確になっているものだった。指導内容に合わせたKey Questionがあり、授業はそれに向けた発問の積み重ね。評価の観点として3つがしっかり書かれていて、それに伴った目標が定められる。こうした理論?に合わせた授業案を作成し、添削され、模擬授業し、評価しあい、時には参考とされる授業を評価する。こんな積み重ねで授業が進んでいった。教科は社会科だったけれど、これは理科でも同じはず。

そんなことを思い返しながら、配属先を見ると、こうしたしっかりした理論はとっても弱い。まだまだ教育に関してクメール語でカンボジア人が研究したりはされていない。それがすごくもどかしいと感じることが多い。プロジェクトを通して様々なインプットは行われて、いい授業にめぐり合うことも多くなってきたけれど…授業をカンボジア人が分析するってことができるようになることが、一番大事な気がする。

今はまだ、「学習課題、予想、実験・観察、結果、まとめ」があれば「いい」ってされてしまうばかりだけれども・・・。そこからさらに踏み込んでいきたいところ。でも、いまいちどうしたらできるようになっていくのかはよく分からない…。

SetDeli StungTreng

ストゥントレン州にSet Deliに行ってきました。地方の小学校教員養成校をまわる理数科隊員の活動。カンボジアの理数科隊員はかなり少なくなってしまったので、次で最後になってしまいます…。

実施日程は2日間。4人の隊員が行って、4人の先生を相手にひとり1単元教えます。1日目は実験の説明や授業づくり、2日目は模擬授業。学校から要望があった単元は、星座、月の満ち欠け、滑車、電気回路でした。

今回の担当は、月の満ち欠け。一緒にやった先生はチャンセイ先生は、プノンペン中学校教員養成校の生物地学クラスを昨年度卒業した先生。1日目の午前中は、父親の介護のため欠席。午後には来てくれました。

授業の流れは以下の通り。①月の光の当たり方を確かめる。②月と太陽、地球の位置関係の確認、③月の満ち欠けを確認。よく混乱してしまうポイントは、宇宙から見ているのか、地球から見ているのかが分からなくなってしまうこと。空間図形の把握がとても苦手。①と③の違いをしっかり説明しました。授業案作成まではできなかったけれど、2日目の授業では、生徒の意見を上手に引き出す発問をしていて、とっても解りやすい授業になりました☆

スライドショーには JavaScript が必要です。

 

デトからのリクエストにより、生物実験講習会の第6回目は「鶏の解剖」です。ヴァテニが以前に実施した実験の写真が壁に貼ってあり、気になっていたようです。しかーし、私自身が鶏の解剖は経験ありません!!牛の肺は中学校で経験があったから何とかなったのですが・・・。どこから切って、何を見ればいいのかさっぱりです。そこで、本日は予備実験として、鶏の解剖/解体を一人でしておりました。市場で購入した鶏は一羽26000リエル(6.5ドル)結構いい値段でびっくり。

観察のポイントとしては・・・

・筋肉、腱、関節、骨のつくりとはたらき

・心臓

・消化器官

・呼吸器官

・生殖器

・排泄器官

・感覚器(眼、鼻)

・神経系(脳、視神経)

あたりでしょうか。まるまる1匹なので、見れるところはいっぱい!!実際の授業では、どこを観察するのか絞っていかないと大変ですが、講習会ではいっぺんにやろうと思っています。

 

次の週には、講習会を!!と思っていたのですが・・・、VVOBさん(ベルギー政府の国際協力機関)が1週間研修を実施するとのことで、CPたちはみんなカンダール州に行ってしまいました。

結局、ほかの研修もあったりで、なかなか実施できていません・・・。来週こそは!!!

 

通常授業の方では、2年生の教育法の授業で、模擬授業として蒸散、豚の心臓、光合成の実験をしました。いつものことながら、豚の心臓はみんな興味津々!!担当になった子がよく勉強していて、スムーズな授業展開でした☆光合成は、いまいち・・・必ず成功する実験方法を模索中です・・・。

2年生は、2月から2ヶ月間の教育実習に入ります。昨日はその準備として、VVOBさんから支援されたポスター(A2判のカラー図)104種類小10枚大1枚の整理をしました。すべてに番号をふって、番号順に並べ、5種類ずつ袋に詰めて・・・。教育実習中は貸し出せるようにするつもりです。生徒たちが、この図を一通り見ることができたので、うまく使ってくれるはず!!教育実習も暇を見てのぞきに行く予定です。今年はINSETのおかげで、中学校の先生とも顔見知りになったので、楽しくいけそう!!

 

あけましておめでとうございます。

今年は、カンボジアで初めての年越し☆

年末はコンポントム州へ。年越しはコンポンチャム州で迎えました。

 

[コンポントム州]

プノンペンから約4時間。シェムリアップとの中間点にある都市。

■ぷのんさんとーっく (さんとーっく山)

800段もの階段を上った先に、さまざまな寺院がたてられています。ここからの景色が最高!!!

■さんぼーぷれいくっく

7~8世紀のチェンラー王朝の遺跡。アンコールワット遺跡よりも古く、世界遺産登録の可能性もある遺跡☆さんぼーぷれいくっく、ぷらさーとたお、ぷらさーといれいぽあんの3つがある。

■アツ村・アツ小中学校

サンボー・プレイ・クックの近くに「アツ村」というところがあります。「アツ」とは、中田厚仁さんの愛称です。中田さんは国連ボランティアとしてUNTAC(国際連合カンボジア暫定統治機構)に参加し、総選挙実施の支援活動をしていた1993年4月8日にこの地で銃撃され亡くなられました。
中田さんは、カンボジアの平和実現のために、村々を回り選挙の説明や選挙人登録等の活動を行っていました。
その後1995年に、当時25歳という若さで命を落とした中田さんの事を思い、「ナカタアツヒト村(こちらが正式名称)」という名称がつけられたそうです。

 

[コンポンチャム州]

■のこーるわっと

12世紀につくられた遺跡の中心部分に新たな寺院をつくった遺跡。外側の古い部分の保存状態はよく、テバターとかもキレイ☆

■ぷのんぷろっ(男山)

コンポンチャムには男山と女山があります。この2つの山は、結婚すると男性が女性の家に婿に入る習慣が多いことにまつわる伝説があります。

 

各地の先輩隊員にお世話になり、年越しうどんを作ったり、お雑煮をいただいたり。ありがたい限りでした。

地方を回ると、本当に地方隊員がうらやましくなる!!!!ヒトの少なさ、隊員同士のつながりなどなど。いいなーっ

 

先週は、中間報告会、隊員総会等ありました。同期とも1周年記念でおいしいものを食べに行ってきました。みんな元気そうで何より。

さて、デトが母親の3回忌とのことで、故郷のラタナキリに行ってしまったので、この月火は私が時間をもらいました。

もらったものの、デトが頑張っているおかげで、2年生に中学校の教科書内容でしておかなければならない実験が特に思いつかず・・・、デトとも相談した結果、「神経の伝達」「光合成」「DNA」について取り上げました。

私のクメール語は相変わらず生徒に通じにくいので、1人できちんとした授業をするのは厳しいものがあります。そこで、私はあくまで実験を紹介することに徹し、レポートでその実験に合わせた学習課題等を書いてもらうことにしました。

26日

・神経の伝達速度

①10人1グループで輪になって手をつなぐ。手をにぎるのを伝達させて戻ってくるまでの秒数を測る。1人あたりの手から手への伝達速度を計算する。

②①は手⇒手だったが、足⇒足なら、頭⇒頭/肩⇒肩なら?

結果 手⇒手 0.30秒/人 足⇒足 0.33秒/人 頭⇒頭/肩⇒肩 0.28秒/人

この結果から、脳に近い方が早いねーって言いきれないかもですが、ずいぶんきれいに結果が出てきました・・・。生徒たちがすんごく楽しんでくれたのでよかったー。

 

・光合成

①オオカナダモの葉緑体を見る

②オオカナダモをアルコール処理し、ヨウ素液で反応を見る

①は、予想外に反応が良かった☆簡単だし、ここで光合成やってるのか!!って驚きがあったみたいです。ついでに、くっついてきた動物プランクトンも見れました。生徒たちは初めてのプランクトンにΣびっくり!!これ何?ウィルス?っとはしゃいでおりました。②は、失敗・・・。午前の授業であまり光合成させれてなかったのと、熱湯処理がしっかりできず、脱色に時間がかかってしまった・・・。後日、見せようかなーと思います。

 

27日

・DNA

①ヒトの頬の細胞の核を観察する

②バナナのDNAを抽出する

③DNAの模型を作る

普段は植物細胞ばかりなので、動物細胞は新鮮だったみたいです。自分の細胞ってだけでちょっと身近になって、こんな形なんだーって不思議な感じがしますよね。②は、あれこれ操作する割に、はいこれがDNAですっていわれてもなかなかピンとこないのですよねー。日本だったら、もうすこし説明したり話をいれて盛り上げたりできるかもだけど、私のクメール語では厳しかったです・・・。③紙で作るDNAモデル(http://www.venus.sannet.ne.jp/eyoshida/f02ap.htm)デトがこれをお気に入りなので、これを使っています。カラーコピーはお金がかかりすぎるので、白黒印刷で、各自色塗りから。2時間かけて完成できる生徒がちらほらいるくらい。幼いころに紙を切る、のりではる、紙を折るって経験が少ないので、いまいち不格好でしたが・・・。作っていくうちに、二重らせんになっていくので、なるほどーっといった顔で見てました☆

 

こうして、たまーにある生徒に直接教える機会は、とってもとっても大変なのですが、楽しいものです。この2年生に何かしてあげれるのは残り9カ月くらい。一緒に頑張っていきたいなーって思います。

 

カンボジアでは、JICAのプロジェクトとしてINSETが始まっています。現場の中学校の先生方に、探求型授業をすすめるものです。

配属先の中学校教員養成校の先生方が教える側になり、指導しております。プノンペンの対象校は4校(教育実習校)。現在は毎月各校1名の先生が、教員養成校にきて、その先生方に新しい授業を提案しています。先月は生物で神経系、今月は地学で水の循環でした。で、それぞれの中学校で、各教科で先生を選び、その先生が授業案を書き、校内で検討会をし、校内で研究授業を行うこととなっております。今月から、徐々に各校の研究授業が始まります。

さて、先日地学の授業を受けに来ていた さんとーもっく中学校 の生物の先生が、自分の授業案の添削をしてほしいと持ってきました。テーマは「単子葉類と双子葉類の根」。40~50代の年配の先生です。授業案を見てみると・・・、「~と説明する」「~と説明する」が沢山並んでおりました。ぜーんぶ解説した後に、実験。ううーん。授業のやり方の一つではあるだろうけれども・・・、「探求型」ではないもの。

本日は、その先生に会いに行って、こんな感じで組み立てたらいいよーって話をしてきました。でも、これまで数十年間座学形式の授業、教科書がすべての授業をされてきた先生。新しい考え方、教え方ですよーって言ったって、すんなりのみこめるものじゃないです。何回も丁寧に説明し、なんとなーくわかってくれたかなとは思います。

でも、わたしみたいなぺーぺーがあれこれ言うよりも、その先生が経験してきたものを活かした授業の方が絶対、子供たちは引き付けられるきがするけれども・・・。

こんな風にすっごく張り切ってくれている先生がいると、とても支援したくなります。陰ながら応援していこうと思います!!

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