書きたいことは多いけど、今の一番の関心事項!!
カンボジアに来た当初、日本で大学に行っていた頃も感じていたこと。
「教科教育法って何を教えたらいいのだろう??」
配属先の中学校教員養成校の生物地学クラスでは、生物学と生物教育法、地学と地学教育法が大半の時間を占めるカリキュラムになっている。でも、生物学や地学の授業では、中学校高校の各教科の授業をもう一度やっているのみ。教育法においては、生徒が授業案を書いて、模擬授業をすることが中心。その中でされる授業は、あくまで教科書の内容を繰り返すようなことが多い。
現在、実施してきている実験を取り入れた授業も、中学生・高校生を対象とした授業をそのまま学生たちに実施している。確かに、経験したことのない学生たちばかりなので、効果はあると思うが…。
大学の時に一番印象強い教科教育法は、指導案の理論と書き方が明確になっているものだった。指導内容に合わせたKey Questionがあり、授業はそれに向けた発問の積み重ね。評価の観点として3つがしっかり書かれていて、それに伴った目標が定められる。こうした理論?に合わせた授業案を作成し、添削され、模擬授業し、評価しあい、時には参考とされる授業を評価する。こんな積み重ねで授業が進んでいった。教科は社会科だったけれど、これは理科でも同じはず。
そんなことを思い返しながら、配属先を見ると、こうしたしっかりした理論はとっても弱い。まだまだ教育に関してクメール語でカンボジア人が研究したりはされていない。それがすごくもどかしいと感じることが多い。プロジェクトを通して様々なインプットは行われて、いい授業にめぐり合うことも多くなってきたけれど…授業をカンボジア人が分析するってことができるようになることが、一番大事な気がする。
今はまだ、「学習課題、予想、実験・観察、結果、まとめ」があれば「いい」ってされてしまうばかりだけれども・・・。そこからさらに踏み込んでいきたいところ。でも、いまいちどうしたらできるようになっていくのかはよく分からない…。